少し複雑な境遇に置かれた4姉妹の日常を描いた作品。
4姉妹が美人過ぎて、それを見てるだけで幸せな気分になれる。
作風は是枝作品らしく、まるでドキュメンタリーを見てるよう。
役者の演技あってこそだが、人物の感情描写が繊細。シーンとシーンのつなぎや間のとり方、意味深なアングル・サイズのカットもいい味を出してる。
ストーリーは、腹違いの妹の「すず」の葛藤がメイン。そのため全体的に話は暗い。すずが3人の姉たちに迷惑をかけていないか悩みつつも、鎌倉で3人と暮らすうちに少しづつ自己を肯定していく。
4人の暮らしを自然に描いているため、話に浮き沈みがあまりないが、4人がどうしてその境遇に立たされているのか、じんわりと経緯が明らかになっていくので飽きずにみれた。
好みは別れるとは思うが、日本アカデミー賞の作品賞、監督賞を受賞してるのが納得できる名作だった。
