たお

オマールの壁のたおのネタバレレビュー・内容・結末

オマールの壁(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヨルダン川西岸にある、イスラエルとパレスチナ自治区を分けるという高い壁。
イスラエル軍の目を掻い潜り、日常的にその壁を越えて恋人に会いに行くオマール。

銃声、監視する軍、不当な勾留や拷問がある日常で、彼は反イスラエルとして活動している。
だが、他のことはみな普通の若者である。
パン屋の給料を貯め、恋人と結婚しようとしている。また、警察から友人を売ることを引き換えに釈放され、友情と保身の間で葛藤する。
観ているうちに、そんな彼個人に感情移入するが、その生活背景があまりにも異なっていることに気づき愕然とする。

本作はオールパレスチナロケらしい。
入り組んだ土壁が立ち並ぶパレスチナの街を颯爽と駆け抜け、猫のように跳び走るオマールがかっこいい。
こんなに素敵な街なので、みな平和に過ごしてほしい。。
たお

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