いったい誰を信じれば良いのか？
裏切りは 誰？
パレスチナとイスラエルの対立の最中
主人公オマールは 壁を越えて 恋人のナディアに会いに行く。
こんな世の中を変える為に イスラエル銃撃を仲間と企てるが
兵士殺害容疑で彼は捕まってしまい
イスラエル秘密警察に拷問で自白を責められる。
真面目で情に厚い 決して裏切るような事はない彼を利用し
恋人とも仲間とも 壊れてしまった。
生きる希望がある時は
ひょいとよじ登る事ができた 高い壁を
彼は登る事ができなくなってしまった絶望を考えると
鬱々たる気持ちになった。
ラスト プツンと切れて 無音･･･
病みそうです。
だけど このエンドロールでいろいろ考えた。
愛したナディアがしあわせに暮らして欲しいと願った
無常な恋愛物語であったとわたしは思う。
この国に生まれてこなければ
違う国で彼女と出会えていれば･･･
見た後 ずっとずっと考えさせられる
良い作品でした。
