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オートマタのミートのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
4.5
スペイン・ブルガリア合作。「オートマタ(”Automata”)」とは、主に12世紀から19世紀にかけてヨーロッパ等で作られた機械人形ないしは自動人形を表す名詞”Automaton”の複数形なのだという(ウィキペディア)。

Rotten Tomatoesの言う「SFアイディアの盛り込みすぎ。美しい外観の割に中身が空っぽ。」と言うのは酷評に過ぎると思う。所詮底の浅いバカな米国人にはこの世界観を理解できまい。

バンデラスのスキンヘッド(坊主頭)は、多分製作に加わった彼自身のアイディアによるものであろう。懐かしい何かを思い出させるような風貌を作り出すのに成功していると思う。個人的にはオートマタとの対比なのだと思うが。やはりバンデラスはただのイケイケの俳優ではない何かを持っているからこそ、気になるんだよね、恐らく。

シンギュラリティの先の先、まさにロボットが自己増殖を始める「怖れ」そのものを描きたかった訳ではないと思う。むしろ人間とロボットとの人間臭いやりとりがスペイン風に表現されていると言うべきで、僕個人的には物凄く刺さった映画だった。
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