原作未読で見てるときにずっと思っていたことは押井作品、特にパトレイバー2に近い作品だなということ。これは原作がそういう作品なんだろうと思う。
正当な対価をよその国の戦争で支払い、そのことから目を逸らし続ける不正義の平和。それを人の持つ虐殺器官によって意図的に行うジョンポール。そこで行われる虐殺は地獄だが、それで多くの人にとって平和なら良いのではないか。これが今の日本の平和と何が違うのだろう。
9.11以降の世界情勢からの未来を描いた作品が、90年代のパトレイバー2と同じ問いをしてる事に日本の変わらなさを感じる。
指紋や網膜で全ての情報を統治した社会や武器の設定、ガジェットもしっかり作り込まれていて、こんな未来が来るのではと予感させるリアル感があって良かった。
一度原作を読もうと思う。
