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荒野の千鳥足のTSのレビュー・感想・評価

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)
3.1
【アル中になっていく男】71点
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監督:テッド・コッチェフ
製作国:アメリカ/オーストラリア
ジャンル:ドラマ
収録時間:109分
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ジャケからして見るからにホラーかと思いましたがそうではありませんでした。教員の主人公が見知らぬ街でどんどん酒に溺れていくという話。今作は1971年の作品なのですが、日本では2014年に公開された模様。当時、この作品のとある残酷なシーンで物議を醸していたようなのでその影響もあるのでしょうか。

とにかく今作は最後までなかなか胸糞悪い。出てくる人みな酔っ払いであり、豪快という言葉を超えて引くぐらい酒をガブ飲みしていく主人公。昼も夜も関係なく常に酔っ払ってる状態なのがまた恐ろしい。ここまでアル中の映画を見るのは『失われた週末』以来かもです。
で、今作の最大の問題シーンは後半にあります。彼らの暇つぶしで野生のカンガルーを撃ち殺していくという恐ろしいシーンです。物議を醸したくらいですから、本当にカンガルー達を殺してるのでしょうか。いくら映画だからといって、これが本当ならば到底許されることではありません。スコセッシも絶句したとされる作品。どんな演出でも、命を実際に奪うというのはやはり許されませんね。

何がしたいのかよくわからない、とにかくなんとなく胸糞悪い映画を見たい人は是非。ただし、カンガルーが殺戮される映像が流されるのでそのあたりは相当の注意が必要です。
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