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ニンフォマニアック Vol.2のaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

衝撃に次ぐ衝撃。

vol.1を観て早く続きが観たい!と思ったので
こちらも立て続けに鑑賞。
(本作は二本で一作品となっているので、
単体での鑑賞は個人的にはおすすめしません。)

vol.1から一貫して
自分のことを否定的に考えるジョーに
セリグマンは常に肯定的な言葉で
紳士的に優しく諭すように語り掛ける。
相変わらず哲学的なその語りによって
下品さは一切感じられない。

vol.2では《性》というよりは、
ジョー自身の《生》が強く描かれていた様に感じた。

家庭を崩壊させてまでも
どんどん深みにハマっていく一方で、
心の底からの”満足感”や”充足感”は得られない。

決して共感できるわけではないけれど、
自分でも制御できない苦悩や葛藤が
ひしひしと伝わってきて、とても痛々しかった。


そして問題のラスト...

いや~、久しぶりに鑑賞後に呆然としてしまった。
今まで積み上げてきたものを、一気にぶち壊された感じ。
とにかく衝撃的すぎて、しばらく動けず...
個人的には『ミスト』を超えるほどの
ラストだったと思う(苦笑)


とは言え、vol.1、vol.2と全く飽きることなく、
どんどん惹きこまれるように観ていたので
おそらくかなり面白かったんだと思う(笑)
(賛否は分かれそうだけれど、私は好きでした。)



2020-081
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