霜月

もしも君に恋したら。の霜月のレビュー・感想・評価

もしも君に恋したら。(2013年製作の映画)
4.0
とても可愛らしい2人が恋に落ちてしまうまでを描いているラブコメです。友達同士の2人。シャントリーにはとても大切な恋人がいて、しかしどこか遠くにいるようで。でも友達のウォレスは、とても近くにいてくれる。そんな彼の飾らない優しさに、無意識のうちに惹かれていくのです。

人と人の関わり合いは大変に複雑で、特に恋愛関係においては想いを寄せてくる全員に応える事はできません。異性の友人の場合、その一線をどこに引いてどのように距離を保つのか、友情と愛情の境目はどこか。それをお互い暗黙の了解で測らなくてはならない。

この物語のように距離を間違えながらも、2人で前に進んでいける関係は素敵だと思いました。
ウォレスとシャントリーはどんな結末であれ、ずっと仲良く冗談を本気で言い合って、フールズ・ゴールドを笑いながら食べているんだろうな、なんていう想像ができます。

シャントリーの描く豊かなアニメーション表現がほんとうに可愛らしかったし、2人の会話の掛け合いを聞いているだけでとても心地よかった。(理解はできていないが、2人だけの空間という感じがして。)

それにしてもダニエル・ラドクリフの、運の無い男感というか、ちょっと残念な青年役がとっても似合っているところが可愛くて大好き。笑った顔が好き。
霜月

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