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ダーク・プレイスのlunesのレビュー・感想・評価

ダーク・プレイス(2015年製作の映画)
3.2
7歳の時に母親と姉妹を殺された主人公のリビー。唯一の生存者が幼い少女ということもあり当時は大きな注目を集めた。加えて犯人として逮捕されたのは実の兄ベンであったこともより衝撃的な事件として人々に記憶された。

それから28年経ち、犯罪被害者に対する支援金で自堕落な生活を送っていたリビーは、過去の未解決事件を追う団体に所属するライルから連絡を受ける。
彼らはベンは無罪であり、真犯人は他にいると考えていた。
協力を求められたリビーは戸惑いながらも、己の過去と向き合い事件の真相へと迫っていく・・・・。

過去の事件の真相に迫り、真犯人を炙り出すタイプの作品。
全体的にスピード感には乏しく、ゆっくりフツーにストーリーが展開していく為かなり間延びする場面があるが、時系列と登場人物の描写がしっかりしているので地味ながらも悪くないと感じる。
80年代の悪魔崇拝をテーマに入れているのは面白い。

オチについては人それぞれ考えが分かれるだろう。
自分はあの行動を「愛」とは呼びたく無い。たとえどんな状況になっても、決して離してはいけないものがあるはずだ。
最後まで見るとそんなことも考えさせられる本格ミステリー作品である。
(2017/6/11)
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