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ドラキュラZEROのしゃにむのレビュー・感想・評価

ドラキュラZERO(2014年製作の映画)
2.5
「支配してやるぞ!取るに足らぬ人間どもよ!!」

などと抱負を語るドラキュラが一般的なイメージですが、今作のドラキュラは打って変わって、己の野望のためだけに力を使いません。家族のため、国の民のために戦います。主人公はあくまで善人(にしては殺り過ぎですが)です。その点異色でした。それだけ…

大国オスマントルコに脅かされたトランシルバニアのワラキア公国の王ブラドは自分の息子を人質よう要求されると、これを拒絶して徹底抗戦を選びます。ま、戦力差は歴然なので、牙の山に住む魔物と契約して強大な力を手に入れます。自分が領民ならキレますね。

全然ホラーちゃいます。なんか暗いアクション映画という印象。
ただひたすらドラキュラTUEEEE!状態。初陣で1000人相手に素手で単騎で無双しちゃいます。凄まじい怪力。さらにプレデターのサーモグラフィーのような視覚で暗闇でも視界万全。おまけに体を無数のコウモリに分離させて移動と攻撃が出来ちゃう鬼スペック。戦闘シーンは殺り過ぎて笑えます。強過ぎ。ゴッサムのコウモリ男も真っ青でしょう。

人間を超越したブラドですがやはり日光に弱いです。領民が気味悪がって歯向かいます。ドラキュラのさがで血を吸いたくなります。いやーいかん、いかんぞ、と苦悩し神に祈る様は不思議です。悪魔が神頼みとは。主人公が完全な悪ではなくあくまで善であり続けるのが今作の特色でした。殺り過ぎだけど。

ストーリーはあまり面白くないです。斬新だとは思いますが。無双するとこは面白いかな…あまりオススメはしませぬ。URRRY
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