ユミコ

揮発性の女のユミコのレビュー・感想・評価

揮発性の女(2004年製作の映画)
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ちょっとフォーキーな作品。
主人公の女性(石井苗子さん)は寂れた田舎の小さなガソリンスタンドを営む50代の未亡人。独り暮らし。
そこに、他で強盗を働き逃走中の20代の男(澤田俊輔さん)が包丁を持って入り込み、どこかで盗んだ原付のガソリンとお金を要求してきた。そしてそれらを持ってまたどこかへ逃走。
この時なぜか女性は警察に通報しなかった。(←ここがポイント)
案の定、日が沈むと男は再び包丁片手に現れた。
ここから2人の奇妙な生活が始まる。


熊切監督の作品は初めて観ました。
これ、台詞がほんと少ないです。台本の台詞部分だけ見たらかなりアッサリだったことでしょう。動きだってそんなに多いものではなかったし。例えば顔は動かさずに視線だけを動かすとか、沈黙〜立ち上がるまでの絶妙な間の取り方とか(こーゆう演技って難しそう)。2人の気持ちの移り変わりも緩やかなものだったので、これまた細やかな表現が必要になりますし、作るのが難しい作品だったのではと思います。
それでもストーリーの展開自体は単調に感じませんでした。常に「次はどうなるの?」っていう気持ちで観れました。
そして、どこへ向かってるの?的なラスト。
ユミコ

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