橘宏樹

ニューヨークの巴里夫の橘宏樹のレビュー・感想・評価

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)
4.2
二回見た。地下鉄のでベンチで3人の女がこちらを見る。二人はヘラヘラしていてオードレィ・トゥトゥだけは真剣な眼差し。誰こそが自分と愛ある日々を歩ける者なのか明らかになる瞬間。

グザヴィエの息子の、聡明さと優しさに、救われたのはグザヴィエだけではない。視聴者もだ。ほんとオトナってなんなんだろう。いくらシリーズ物の映画だからといってさ、バカ過ぎるよね。オトナになりたくなくなるよね。しかし、極めて残念なことながら、君もオトナになる。かわいそうに。

ニューヨークは、どんなに違法を重ねても、暮らしていきたい街。しがみついていきたい街。離れがたい街。10か月暮らしているが、少しだけわかるような気もしてきている。汚くて、理不尽で、しっちゃかめっちゃかで、マンハッタンの空は窮屈だけど。

スパニッシュ・アパートメントから3部作全部見直したい。
橘宏樹

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