マルメラ

ザ・ウォークのマルメラのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
4.0

ロバート・ゼメキスにジョセフ=ゴードン・レヴィット観ないわけにはいかないだろ!ということで鑑賞。

観る前は「綱渡りするんでしょ。ラストこれじゃん。まぁいっか」くらいの舐めた感じだったんです。

鑑賞後、痛烈に反省。

よく予告編で「全米が泣いた」とか「興行収入No.1(一週間)」みたいな詐欺コピーありますよね。
この映画の「手に汗握る」は嘘じゃ無い!
まさに、ラスト30分手に汗握りました。
手汗ビチョビチョでした。
自分でも引きました。
俺、こんな手汗かいてるよ。キモってww

この映画の見所は映像にあります。
類似映画としては「ゼログラビティ」とかかな?
というのも、現実には観ることができない映像を最新の技術を駆使して、この世に生み出す。
観客は圧倒され、何か凄いものを観たという気持ちになる。
そういった意味で類似映画です。

ラストの綱渡りだけではなく、この映画はチーム犯罪モノのテイストもあります。
当然のことながら、一人でワイヤーを張って綱渡りすることなどできず、主人公の「WTCの間を綱渡りする」という一見するとアホらしいが、誰も成し遂げたことの無い偉業(彼にとっては)を達成するという夢に魅せられた仲間達が集まってくる。
まぁ正直言えば、周りのキャラはかなり薄い奴が多いんですがww

しかし、何と言ってもWTCの上から地上を見下ろす映像が怖いのなんの。
この映像だけで、スリル・ショック・サスペンス。
コナン君がパラパラ踊り出します。
プチ高所恐怖症の自分としては、鳥肌モノ。
レベルでいうと、ジェットコースター的なものは大好きなんですが、バンジージャンプとかはアホのやることと思ってる。そのレベルです。

また、この映画は綱渡りの興奮だけでは終わらない。
先述したように、まさに技術を駆使しないと見せれない映像なんです。
それは勿論、WTCに起こった歴史的事件が原因で。
小学生の時に、めざましテレビで9.11に飛行機が突っ込んでいく映像を固唾を飲んで見ていた記憶が蘇ります。
かなり不謹慎なんですけど、自分が生きていて物心ついた時に起こったことが、歴史的事件の目撃者になれた気がして少し嬉しかったりして。
明らかにロバート・ゼメキスも意図的にラストカットを悲哀を込めたものにしていて、綱渡りをした凄い男の話だけではないものを観客に植え付け、劇場を後にさせている。

是非劇場で3Dで観ることをオススメします!
マルメラ

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