まっどまっくすこーじ

ザ・ウォークのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
3.5
その日にいきなり弟のTAK44マグナムから
「今日まで有効のタダ券あったの忘れてたからザ・ウォーク行くけど、兄貴はどうする?」っていうメールがあったんですよ。

以前からザ・ウォークは二人で観ようと言っていたので、私も急遽予定を変更して一緒に行くことに…(;・ω・)
(ちなみに最初の予定では私は渋谷で未体験ゾーンの映画たちを観るはずだったのですが、朝からいろいろあって…なかなか予定通りにいかないものですね( ´△`))

それで今回は平塚のシネプレックスへ観に行きました。
でも日曜の夕方過ぎにしては空いてるなぁ…

3Dメガネを受け取って入場…
誰もいない。

ここの3D用スクリーンは小さいなぁ…
誰もいない。

とりあえず一番観やすい席で良かったね…
誰もいない。

予告編が始まる…
誰もいない。

おい、TAKちゃん!!
これって俺達の貸切状態じゃん!?(≧∇≦)
映画館なのに喋りながら観られるぞ(* ̄∇ ̄*)

という環境の中で鑑賞スタート。


主人公フィリップ・プティのモノローグで話が展開していきます。

フィリップを演じるのはジョゼフ・ゴードン=レヴィット。

生粋のアメリカンだがフランス文学が好きなのでフランス語が上手(判らないけどそうなのだろう)で、さらに本作のためにフランス訛りの英語も勉強したそうで、気合いの入った演技をしています。

そうそう、フィリップはフランス人なのである。
パリで綱渡りやジャグリングなどのパフォーマンスをしているフィリップは、ある日突然恋をする。

その恋の相手は当時完成間近のニューヨーク・ワールドトレードセンターのツインビルである。

このツインビルの屋上にワイヤーを張って綱渡りをしたい…
その夢を叶えるために伝説の綱渡り師であるパパ・ルディ師匠に高所でのワイヤーの張りかたなどの教えを乞い、同じ夢を共有してくれる「共犯者」を集めます。

まあ無許可で綱渡りするのだから「共犯者」になっちゃうけど、いい奴らばかりです…フランスで集まったほうは。
ニューヨークでも「共犯者」が参加しますが、ちと不安も…

決行日を決めて、それまでの準備をする展開はスリリングですが、まあゼメキス監督の手堅い所謂王道パターンですね。

ゼメキスと言えばバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズやコンタクト、そしてやはりフォレスト・ガンプでしょう。

本作でもCGを使った演出がたくさんありますが、使い方はフォレスト・ガンプの時を彷彿とさせるゼメキス節全開演出でした。
というより、CG技術は進歩してもゼメキス節は古くさいままなので、時代の移行によるズレを感じてしまう部分もあります。

ただ、ワールドトレードセンターのツインビルの描きかたにはゼメキスの愛を犇々と感じました。

今はなきワールドトレードセンター…

ゼメキスの描く誕生直前のツインビルを観て私は確信しました。
本作の本当の主役はこのワールドトレードセンターツインビルなのだと…

さあ、ついにそのツインビルの屋上を綱渡りする時がやって来ました。
今、フィリップが…レヴィットが…ゼメキスが万感の思いを込めて最初の一歩を踏み出します…


このクライマックスのために3Dで観たかった訳ですが、IMAXじゃないとやはり本作の魅力は充分には味わえないようです。
私が観たスクリーンでは3D効果はあったものの基本的にスクリーンサイズが小さかったのでちょっと残念。

あと、あれだけの高さを誇ったビルなので、ビル間に吹く風はあんな梵いでいるだけではないと思うのですが…

もっと、時には突風を吹かせたりする演出は考えなかったのか、それとも実際にフィリップが渡った時はそよ風程度だったのか知りたいです。

もし私がゼメキスなら綱渡りシーンはBGMやSEを入れずに風の音だけで演出したいなぁ…(何様!!(笑))

それにしてもレヴィットはやっぱりいい役者ですね~!!(*´∇`*)

本作では路上パフォーマーという役柄からか、舞台劇っぽい演技に感じました。
メソッドに添ったというか、例えるなら…エドワード・ノートンっぽい感じです。(あくまで個人の感想です(笑))

とにかくレヴィットと言えば私的にはインセプション!!
あとはシン・シティ/復讐の女神での演技が好きです。
リンカーンは未見なので観たいです~♪(≧∇≦)

それから綱渡りの師匠、パパ・ルディ役のベン・キングズレー!!
この人のイメージは私的にはアイアンマン3でのインチキテロリストですね(^o^)

あとのキャストは…弟が言うところでは「レヴィットとキングズレーは良いけど、脇が甘い!!」
きびしいねぇ~TAKちゃん!!(/≧◇≦\)


ワールドトレードセンターはなくなってしまいましたが、フィリップの綱渡りは今だけではなく、のちの映画好きな人々に語り継がれて永遠となるでしょう。

それによってワールドトレードセンターも永遠となるのです…

悲しいできごとによってではなく、夢と挑戦の舞台になった場所として…


いやぁ、今日はスクリーンで鑑賞しながら談義ができて良かったね、TAKちゃん!!

え!? 兄貴の人生の綱渡りのほうが見ててスリリングだって!?
だったら今日のチケット代、半分もって…
(以下略)