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レヴェナント:蘇えりし者のArbuthのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.7
これは映画館で観たかったなー。すごく綺麗だったろうな。山々や森林の映像が本当に見事。スクリーンサイズもワイドだし、映画館で観られるべき映像だった。

レオナルド・“アカデミー賞主演男優賞にほとほと縁の無い男”・ディカプリオがついに悲願を達成した映画。うん、これで受賞しなかったら一生無理だよ、って思えるくらい納得の、迫真っていう言葉じゃ足りないくらいの演技。

最初「ウォーキング・デッド」のダリルに似てるなーくらいの気持ちで観てたんだけど、熊が出てきたあたりからもう、絶対に死んでたまるかという気迫が、怒りが、生温かい鼻息が、生臭い血の臭いが、全て画面越しに伝わってくるようで。
本当に本当にすごい役者さんです。

内容はというと、ひたすら怖かった。。。
厳しい大自然(地形や気候)が、野生動物が、ネイティブ・アメリカンとの争いが、白人同士の諍いが、次々と襲い来る恐怖。一瞬でも気を抜いたら命取り、運が悪くてもお陀仏な非情な世界。

特に例のグリズリー襲撃のシーンは悶絶モノ。観てられない。しかも長い!3分以上?の長回し。こんなの絶対死ぬよ。。。

序盤のネイティブ・アメリカンの襲撃もなかなかに恐ろしかった。どこからともなく矢が飛んでくる恐怖感がリアルに伝わってくる。

仇敵・フィッツジェラルドがものの見事に大悪党で良かった。ヘンリー隊長もこんな奴にグラス任せちゃダメ、っていうか最も任せちゃいけない奴でしょ。人選ミスすぎる。ホークもブリジャーも信用しすぎ。
本当に最後の最後まで嫌な奴で、悪役として最高でした。最後の決闘シーンも素晴らしい。
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