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レヴェナント:蘇えりし者のMachiのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
5.0
仲間の裏切りにより息子を亡くした父親のサバイバル復讐劇。復讐よりはサバイバル要素強め。

劇場公開時から興味はあったものの、絶対に心が辛くなるやつだと見送ってしまった本作。やっぱり心に刺さる内容でした。が、めちゃくちゃ好みでした!しまった、これは劇場で観るべきだった…。

舞台は開拓者時代のアメリカ。冬の広大な大自然を舞台に、台詞や音楽は極端に少なく、淡々と、しかし幻想的に美しく、時に残酷なシーンの連続。これはアカデミー賞撮るわぁ。納得しました。リアリティに溢れ、作り物感が薄いのに、汚くなりすぎない画面作り。Blu-ray特典のメイキング映像すら、色彩が統一され美しい。

レオナルド・ディカプリオの演技もとにかくすごい。絶望、苦悩、決意、悲しみ。台詞が少ないからこそ引き立つ演技力。

音楽だってすごい。必要最小限に留められ、主張しすぎず、それでいて印象に残る。画面と完璧にあっていて、物語に引き込んでくれる。

すごいしか言えない自分の語彙力なさが、何とももどかしいのですが。とにかく全てが素晴らしい作品でした。なぜこれを劇場で観なかったのか。私の好みど真ん中直撃。ついつい愛蔵用Blu-ray購入してしまいました。
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