観るか観ないかで言ったら、絶対観る方をオススメしますよ。
ところどころ、冗長ではあるんですけど、それでも心温まるしグッとくる。
俺は、みくりさんの方が好きだけど、引き気味のガッキーもそれはそれで良い。
やっぱりこの映画は
「桑原くん」なんですよ。
本当に。この桑原くんとお兄ちゃんの関係性。これこそがキモで、メインのキャラクターは、ガッキーとなずなちゃん、そして桑原くん。映画の途中までは、「諦め」がテーマだと思ってたんですよね。ガッキーはピアノを諦め、なずなちゃんは男を諦め、桑原くんは兄によって自分の人生を諦めてるんだなと。
今、その時の自分の浅ましさに辟易としてます。
桑原くん、なんて立派なんや!!
で、桑原くんのお母さんを木村多江が演じるわけですが、この役は木村多江だからこそ成立してます。お父さんも小木茂光で、本当に良くて、お兄ちゃんも渡辺大知…と、まあ、桑原家あっての映画です。
特に最後のお父さんの表情しっかり観てほしいです。すばらしいので。
だからこそ、ラストの桑原家をめぐるシーンに泣いてまうわけです。
嫌な人がいない映画は素敵。
なずなの父もやっぱり嫌な人には見えないですし憎めない。
いやぁ、良作ですよ。
優しい良作。