あざらし

肉片の恋のあざらしのレビュー・感想・評価

肉片の恋(1966年製作の映画)
3.4
約一分間のショート・ストーリーです。

まな板の上に置かれた肉の塊。
ナイフでスライスせれると、それは二つの…いや、二人の世界になりました。

ナイフで切られた途端、擬人化して動く肉の話です。

ヤン・シュヴァンクマイエル監督の短編映画です。
ヤン監督のクレイ(粘土)映画を観た時もそうでしたが、ホラーを作っている訳ではないのに、どことなく不気味で、なのにコケティッシュな独特な雰囲気を味わえます。

二つの肉片は顔とかがあるわけではない、ただの肉片なのに、どちらが女でどちらが男か判るのが面白いです。

一見の価値あるショート・ムービーです。
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