アンドリュー・ガーフィールドが出ているので見た。
信仰とは何か? とても苦しい生活をしている時に、これこれこういう考えはどうか? という者が目の前に現れて、なるほどその考えはいいかも、と思えばその考えに帰順する。長崎に現れたのはキリスト教の宣教師だった。それが仏教の僧侶だったら、南無阿弥陀仏と唱えていたのではないか? などと思ったのだが。ただキリスト教の宣教師というとどうも南米なんかの植民地的侵略とセットになっているような感覚がどうしてもあってあまりいい印象がないのだ。
ロドリゴ:沼地には何も育たない
奉行:いかにも、日本はそういう国なのだ。お前たちの持ち込んだ宗教は得体のしれぬものに姿を変えたのだ。お前は私に負けたのではない。日本と申す この沼に負けたのだ。
見終わって検索すると、原作者の遠藤周作は12才でカトリックの洗礼を受けていて、17世紀の日本の史実・歴史文書に基づいて創作した歴史小説だった、というのを知った。アンドリュー・ガーフィールド演じる宣教師ロドリゴは、ジュゼッペ・キアラという宣教師がモデルになっているとあった。
また映画ではわからなかったが、取り調べの長崎奉行・井上筑後守はもとキリスト教信者だったという原作だった。なるほどそれでイッセー尾形演じる奉行の言葉も納得がいった。
2016アメリカ
2023.9.29BSプレミアム