洋画を劇場で鑑賞するのはシックスセンス以来。
遠藤周作原作(未読)、
日本人キャストがたくさん出演している。
しかも、自身のルーツでもある長崎、五島での悲劇。
これは観ずにはいられないでしょ。
やっぱり自分は無信仰な人間だと
つくづく感じさせられた作品。
カトリックの学校に通っていたこともあって学校のカリキュラムで宗教の勉強も少しは触れたので、信仰心も理解しているつもりだった。
歴史で隠れキリシタンや踏み絵は学習してきたけど、この作品で拷問のビジュアルを目の当たりにすることで、信仰の重みを感じた。
印象に残っているのは、ロドリゴの心の中にある神の存在を思い知るシーン。
ロドリゴがトモギ村の人質に踏み絵を〝踏め〟と伝えるシーン、ロドリゴが踏み絵を踏もうとすると踏み絵のキリストが〝踏むがいい〟と語りかけるシーン、ロドリゴが最期を迎えた手には十字架が握りしめられていたシーン。
ロドリゴ役のアンドリュー・ガーフィールドの
屈辱の踏み絵の演技は心が苦しくなった。
窪塚洋介、キチジロー役素晴らしい。
何度も告悔の為にロドリゴを求めるシーンは圧巻の演技。最近の窪塚洋介いいなって思った。
スコセッシ監督が彼を起用した意味がわかった。
今年一番位の重々しい作品だけど、信仰心の無い人が観ると信仰の意味がわかると思う。
私は信仰はしないけど、信仰という価値感を考えさせられた作品。