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最後の命のaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

最後の命(2014年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

幼少期の体験は人格形成に大きな影響を与える。

本作ではその体験、トラウマが
その後の人生を変えてしまうほど
深い傷となってふたりを苦しめていた。

設定が設定なだけに
終始重苦しく、暗い雰囲気が続き、
最後まで晴れることはない。

同じ体験を共有している二人だが、
その捉え方は一見、二極化しているようにも思える。
他人に触れることへ極端に抵抗がある桂人、
そして”あの場面”と同じ状況を求めてしまう冴木。
その一方で、被害者意識と加害者意識に
押しつぶされそうになりながら
葛藤しているという点において、
やはり二人は共通していて。

”悪”と知りながらもやめられず、
誰からも理解されず、
そして自分自身もまた自分に対して
強い嫌悪感を抱いている冴木の姿を見ると
あのラストも納得してしまう...


本作でも柳楽優弥の放つ存在感は
惹きこまれるものがあった。



2020-062
arataki

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