ゴロフキン

悪魔の倫理学/怒りの倫理学のゴロフキンのレビュー・感想・評価

3.2
タイトルからてっきりバイオレンス多めのドロドロ胸糞映画を想像してたんですけど気分よく裏切られました。ドロドロどころか若干スタイリッシュ、韓国映画にしては結構珍しいやつ。一つの事件を4人の視点から時間軸を微妙に前後させて見せてて、慣れてくるとなんだか楽しくなる。

序盤、隣に住む女の子の部屋を盗聴する男の変態度合いが見事。これだけで十分面白かったけど、盗聴していたその部屋で意外すぎる事件発生。その事件に関わっていた4人の男があーだこーだいいながら見苦しい争いを繰り広げます。ちょっとコメディ寄りだった感じ。

4人の男は全員クズ。中でもチョジヌンの温厚なんだけど神経質、無駄な長話が好きでしかも突然キレるキャラクターが面白い。面白いんだけどどっかでこのマザファカとか今にも言いだしそうなキャラ見たな~って、妙にモヤモヤ。

他の方も書いてますがタランティーノ意識しすぎ。この映画、楽しいんだけど自分はそこに気づいてからちょっとだけ覚めてしまった感じ。
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