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彼の見つめる先にのcollinaのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
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ティーンが主人公の作品を続けて。

ブラジルから爽やかで、かわいらしい1本。ガブリエルの到来によりレオは小さな宇宙から、レオ、ジョヴァンナ、ガブリエルと泳ぎだす。小さな大きな冒険。

やっぱり、ハリウッドや欧州の作品とは違う空気感。時間の流れが違う。プールサイドで友だちとどうでもいい話しながら、寝転がっていたいし、どうでもいい話しながらぶらぶらして帰りたいし、夜中に抜け出して友だちと自転車に2人乗りしたい。

レオナルド、ガブリエル、ジョヴァンナの3人がとてつもなく愛おしい。抱きしめたくなる。障がいとかLGBTQを扱ったという社会的側面よりも、ただただ彼らが愛おしい。

レオナルドのお母さんの気持ちもわかるし、息子に耳を傾けるお父さん、あたたかく見守るおばあちゃん。レオの家族もどこまでもあたたかい。

ジョヴァンナ、ジョヴァンナ。超えられない何かがあるんだよね。特に異性の幼なじみがどこかに行っちゃう寂しさ。ジョヴァンナがひたすらに愛おしい。彼女の最後の笑顔は忘れられない。

家に閉じこもってばかりですが、彼らの周りを吹いている風が、私を通り抜けたような気がしました。

Belle&Sebastianの There's too much love、もちろん流しています。また素敵な音楽に出会えました。
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