其々の個性だけに焦点を当てることなく、ごく普通の少年少女たちがおくる青春模様をとても素直に描いている作品。
主人公レオの前に現れた転校生ガブリエルは、レオの個性を特別視しなかった。偏見的思考を持たない彼が、世界を自身の目で見た事がなく自然と色々な事を諦めてしまっていたレオを、新しい場所へと連れ出してくれる。
彼等をからかう子もいれば、理解者も存在する教室は、謂わば世界の縮図であった。しかしこの作品の最後では、登場人物たちは笑顔だった。
このような素敵な映画を観て、多種多様な人間たちがみな、優しくあたたかい気持ちになれたらいいと思った。
現実世界においても、小さな一歩から、少しずつ境界が無くなっていったら良いのにと思った。