このレビューはネタバレを含みます
実際に存在した、囚人を相手にピアノを教え続けた人物から着想を得たとか。
何が余計に感じるかと言えば、老ピアノ教師の過去のパートで、ナチス、戦争、同性愛を盛り込む必要があったかという点。
才能はあるが不幸な環境で腕を錆び付かせようとしている女性囚人と、夢を断念することの大きさを知る老ピアノ教師、ではダメなのか。そのあたり、ドイツ映画を徹底的に観たわけではないので、ナチスの問題を織り込む意味を、私も理解しきれていないのだと思う。
シンプルにストーリー構成を考えたとき、それらは必要だったのか、と、日本人の私が思った次第。