このレビューはネタバレを含みます
うーん、映画ドラえもんは、面白くラストまで駆け抜けてくれれば、それこそメイン視聴者層にとって意味があり、高評価という見方なのですが、今作は厳しかった。
いろいろあって、不思議世界に誘われる導入は、いつもの流れなのですが、これは不自然だし強引。なんだかよくわからないままに、今回のテーマ「音楽」を取り戻したい世界に叩き込まれます。
映画ドラえもんで描かれてきたのは、タイムパトロールが「逮捕」できる明確な悪意を持った個人や組織でしたが、今回はなんだか悪意や不協和音の集合体というか、怨念というか、まあ、実態のないものです。ネット社会などを映しているということ? 時代なのでしょうか?
一緒に劇場に観に行った子どもに感想を聞くと、「まあまあ面白かった」と微妙な感じでした。「リトルスターウォーズ」のときみたいな興奮も話題もなく……。
映画ドラえもんの客は誰なのか。
誰を喜ばせなければいけないのか。
いろいろ商業上の都合はあっても、親子二代で見続けている者からすると、そこを大事にしてほしいなと。私見に過ぎませんが、そう思うわけです。
あと、声優の芸人枠は、不要だと言い続けたいです。