してぃぼ

野火のしてぃぼのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
3.8
映像が綺麗過ぎて時々かなり作り物っぽく見えるのがちょっと残念。物語の進め方、畳み方にもやや強引さはある。あと登場人物のほとんどが弱り切っているとは言えセリフが聞こえなさ過ぎる。とは言え脳みそ臓物が飛び出たり、蛆が湧きまくったりと絶対12禁ではないほどの末恐ろしい光景が断続的に繰り広げられていて、目を離す暇さえない。この映像の迫力がこの映画の全て。これを面白いと呼んでいいのか分からないが、1度見たら絶対に忘れられない作品。戦争映画の最もグロテスクなシーンがかき集められている。
夢か現実か分からない、人肉さえも美味しそうに見える。仲間を殺してまで血肉を貪り食う永松の姿、帰国後に静かな書斎で妻から出された料理をこれでもかというほど突き刺してから食べる田村の仕草が忘れられない。
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