ギレルモ・デル・トロ監督作品。
20世紀初頭の幽霊が見える女性の話。
映像の美しさはさすがでした。でも脚本が僕好みではありませんでした。まず、主人公のイーディスが、なぜ幽霊が見えるのか、見えるからなんなんだ、という疑問が最後まで払拭されませんでした。ホラーでもなく、サスペンスでもなくといった感じで、なかなか作品の楽しみ方が掴みきれません。
ストーリーもかなりの長い時間、恋で盲目になって、男に騙され続けるイーディスをただ見ているだけ。終始主人公が馬鹿みたいに踊らされる物語は、やっぱりいただけないと思うんです。
幽霊も全然怖くないし、恐怖を演出する効果音もあざとく感じてしまいます。それと場面転換の際、スターウォーズばりに円のワイプを小さくするのを多用してたけど、どういう演出意図があるんだろう？ と色々勘ぐって、中々物語に集中できませんでした。
ここまで書いて最後まで見れたのは、何度も言う映像の美しさと、確かな俳優さんたちの演技力のおかげだと思います。
