J四郎

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLDのJ四郎のレビュー・感想・評価

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実写映画版の後編です。
大まかにみると原作をなぞっていた前編に比べ、こちらはほぼオリジナル展開な話になっております。前編を観なくてもかなり丁寧なあらすじがあるのも親切。というか前のを未見でもコレのみでOKなんじゃないかな?

さて結論から言うとこの後編は本当にヒドイ。
見せ場が映画の始めとラスト30分くらいしかありません。アクション要素が激減していて、後は安っぽい芝居を延々と一時間ほど見せられるので、もう残り30分くらいまでスキップしてもいいかも。

オリジナルのシナリオはもうツッコミどころが多すぎるので省略。
ミステリー要素も秀逸だった原作とは似ても似つかないダメっぷり。
今回も脚本が酷く台詞がいちいちクサくて、こっちが恥ずかしくなってくるのばかり。20年くらい前の出来の悪いアニメかゲームみたいです。話の流れ自体はそう悪いって訳ではないんですが、本当に脚本がブチ壊しております。

なるほどリヴァイじゃなくシキシマにしたのは正解ですね。アレがリヴァイだと言われたら原作ファンにRPGでも撃ち込まれるかも知れません。

でも最後にあるアクションシーンは中々良かった。
相変らず立体機動を駆使した戦闘は微妙ですが、巨人相手のバトルは思ったよりは見れました。ただ疑問に思ったのがチンピラ同士の喧嘩技が人類最強の男への切り札ってどないやねん?

他に良いところといえば衣装がかなり頑張って再現しているのと、ラストシーンの絵がキレイだったところ。それと石原さとみがある意味、原作のハンジ以上に頭のおかしい熱演をしてる。

途中のグダグダの話はホンマに酷いんですが、クライマックスのアクションは酷評されてる作品の中でもまだマシなほう。やはり出来は良くないのでわざわざ観るもんじゃあないかなぁ。
一番問題だと思うのは、コレって上手く編集したら二つに分けなくても一本の映画に出来たんでは?昔のエヴァ映画みたいなイヤらしさがあります。
J四郎

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