このレビューはネタバレを含みます
あれ?これ面白くない?
おかしいな。
1から4までは試練だったんだけどな…。
5を見るまで不覚にも気付かなかったんだけど、「ノゾミカナエタマエモモコ」、これ筋肉少女帯だ!
ノゾミカナエタマエだけならば元ネタは「欽ちゃんのどこまでやるの」のわらべだけど、モモコがいるとなれば筋肉少女帯の「レティクル座妄想」だ。
そういえば、パロディは豊富なんですよね。
モンスターゾンビの□□の造形→恐らく、遊星からの物体Xの犬のシーン
首だけゾンビの◯◯◯シーン→死霊のしたたり
上記の◯◯◯シーンでの口からの触手→恐らくエイリアン
喋るゾンビ→バタリアン(そういえば、××してる時だけは苦しみを忘れられるとか言ってたな。オバンバの脳みその台詞と全く一緒)
風呂でのタイムリーフ→バタフライエフェクト
土曜日のラグビー部→時をかける少女(土曜日の実験室)
アンドロイドの片目だけ金属が露出→ターミネーター
映画部と運動部の対立→霧島部活やめるってよ
他、ロメロゾンビとレイプゾンビの類似性を語るシーンもあり。
筋少含め誰にも許可取ってないんだろう。
それでよい(取っていたら申し訳ない)!
眼帯のオッサンの暴論は、最後に主人公が打ち負かして終わるんだと思っていたんですよ。
一応の根拠があるとはいえ、あまりにも過激で差別的ですから。
が、最後までその主張が勝利し、あろうことか人類が消滅する展開に。
最後に発表される映画のテーマは二つ
①男女は最後まで分かりあえない
②愛は地球を滅ぼす
運動部に暴行されて放心状態の主人公を心配するオタクに、主人公は「キモいんだよ!」と暴言を吐く超展開のおかげで、上記の馬鹿なテーマにも説得力があります。
上記のテーマや眼帯オヤジの台詞は、監督自身の本心からの主張ということでしょう。
調べたら似たような事言ってましたわ。
本来、私の主張と映画の手段が合致するかどうかなんてどうでもよくて、あれだけ清々しく宣言するならそれでいい!
例えば田園に死す、例えば鉄男、例えばトライブ、例えば悪魔の毒々モンスター。
作り手の思想や挑戦が見られたり、作り手のやりたいことが大いにやられていたりする作品がそもそも大好きで、ちょっと過激な思想の非モテ監督がそれをやっただけで、私の好きな種類の映画でした。
エロ!グロ!差別!不謹慎!
エロ!グロ!差別!不謹慎!
の連続に辟易しながらも、最後まで見た私の勝利です。