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ローマに消えた男のkojikojiのレビュー・感想・評価

ローマに消えた男(2013年製作の映画)
3.8
2013年 イタリア🇮🇹映画
監督・脚本はロベルト・アンドー

連休になってフォローしたキヨミさんのレビューがとても面白そうで、鑑賞。
その結果は予想どおり、すごく面白かった。
二役を演じるトニ・セルヴィッロが非常に安定した演技を見せる。

イタリア最大野党を率いるエンリコ(トニ・セルヴィッロ)が就任して数年。党の支持率は低迷し、彼は政治家としてキャリア最大の危機に直面していた。
党の全国大会で、中年女性から猛烈な罵声が飛ぶ。その翌日、彼は突然ローマから失踪した。この危機に、彼の部下が考えついたのが、双子の兄弟ジョヴァンニの替え玉作戦だった。
ジョヴァンニは哲学者だが、精神を病み施設から退院したばかり。
心配する彼等の前で、ジョヴァンニは意表をつく演説を行う。

替え玉ジョヴァンニが、これなら確かに聴衆は惹きつけられるだろうという鮮やかな演説を聴かせる。
意表を突いた素晴らしい演説。ある意味ドンデン返しの要素を持つこのシーンで映画の出来不出来が決まる重要なシーン。見事に見せてくれる。
続けて、マスコミ対応だが、これもまた上手い。政治家の発言とはまさにこうでなければと思わせる発言。

一方の本物のエンリコは昔の恋人の家に身を寄せて、これまでの人生と今の自分を見つめ直しす。そして少しずつ心の平穏を取り戻していく。

双子の兄弟の人生が交差して、「大人の恋愛」と「政治ドラマ」が二重に楽しめる傑作。そして、ラストが…!

キヨミさんありがとうございました😊

2023.04.30視聴193
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