とぅん

さよなら、人類のとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

さよなら、人類(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

シュールな画の中で繰り広げられる人々のやり取りを定点カメラで捉えていて、決まりまくった構図を見せる映画なのかなと思ったら、意外にもその中に湧き出る毒や悲哀を感じさせてくれた作品。

主人公と言っていいのかわからないが、一番作中に出てくる面白グッズを売り歩く中年男2人組を筆頭に、「当然だが」が口癖のおじさん、若い男の生徒にセクハラを働くダンス講師、バーに突然現れた国王•••何だか気になるキャラが目白押し。

終盤に登場するセールスマンおじさん2人組の仲違いからの仲直り、それから片割れが見た夢に出てくる巨大な回る火炙り処刑器具の流れが強烈だった。

人生上手くいく時もあれば上手くいかない時もある。
何だかそれぞれのキャラを見る目が淡々と冷徹でいるようで、どこか温かみも感じるのが不思議だった。

これはクセになりそうな世界観。
昔観た「愛おしき隣人」はそこまでハマらなかったけど、今観たら楽しく観られるのかもしれない。
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