このレビューはネタバレを含みます
タイトルとジャケ写の感じが気になり鑑賞。
たまは関係ないですw
たぶん普通の映画じゃないなと思ったが、やっぱり普通の映画じゃなかったw
北欧が舞台。
様々な登場人物が数分ごとに入れ替わり、それぞれ様々なシーンを織りなす不条理コメディ。なのかな?w
冒頭から博物館でボーっと鳥を眺める老人のシーン。
なんか違和感。。
思ったとおり、その後もシーンごとにワンカット。カメラも寄ったりしない。
全体的に灰色を基調とした色合い、立体的な構図、人物の立ち位置、小物にいたるまで、恐らく全部計算してある!
なるほど、シーンそれぞれが"絵画"なのね。それをこっちは見てる訳だから、まるで美術館に行って絵を見てる感覚なんだ。へぇ〜、おもしろいw
ワンカットの情報量も多い。奥の方でなんかしてる人がいたり。
納品先に集金に行くシーンで、何で子どもがいるのか謎だったけど、青い服を着てたから、色味を足したんだなと納得。
ストーリーはないようなもんですが、一応軸になるのが、面白グッズのセールスをしている(この時点で変ですがw)おじさん二人。時々出てきて喧嘩したり仲直りしたりするw
代償を払う時、そんな事でいいの?と、それはないな。という対比や、人間の愛しさと愚かで残酷な部分の対比などをシュールな笑いで描いていく。
繰り返される「元気そうでなにより」というセリフが、不条理な世界でも生きてる事が大事だという事を表しているのではないかな。
エンタメ性は0%で基本退屈な話ばかりなので、眠くはなりますw
でも見終わった後はつまらなくはなかったなという感覚になる不思議な作品。
バス停でのラストカットも良かった。
建物の色合いや人物の立ち位置が絶妙!