JunIwaoka

さよなら、人類のJunIwaokaのレビュー・感想・評価

さよなら、人類(2014年製作の映画)
3.0
014.10.25 @ 27th TIFF
(英題:A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence)

これこそいままで観たことない不思議な作品で映画祭向け。オチのないコントをずっと見せられてるような秩序ない群像劇。なんでも死をモチーフにした作品みたいで大半の出る人は顔面蒼白で、突然死んだり、シュールな会話をする訳だけど、またすぐ違うシチュエーションになってオバさんが若い男性誘惑したり意味不明。違う場面に展開しても前のシーンの人が同席してたりして、あぁこれって日常の一コマ一コマをシュールに描いているんだってことに気づく。なかにはうっかり共感してしまう悲しいエピソードもあれば、こういうことってあるよなと頷いちゃうアクシデントもあって、なかなか興味深い。それぞれ自分の人生しか歩めないけど、いま隣でピザ食べてるお姉さんにもその人の人生がある訳で、おまえ一人がこの世で苦しんでるんじゃないんだよって言いたげ。ときにブラックすぎて不快に思うシーンもあるけど、そういったことだって当たり前のようにあるんですよね。
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