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ハングリー・ハーツのNMのネタバレレビュー・内容・結末

ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

妊娠した途端、大使館職員だった妻は仕事に行かず引きこもる。
はじめは心霊占い、そして代替医療や自然食品にハマり、妊婦にも関わらず菜食主義により羊水不足。
やむなく帝王切開で出産。
野菜は密閉された屋上で自家栽培、採ったあとは何かのスプレーをしている。

医師の忠告も、夫の説得も聞く耳を持たない。

薬は毒だと言い、母子とも病院へ行かず、母乳は4ヶ月で止まってしまい、粉ミルクも与えず、潰した野菜だけ。
もちろん赤ん坊は深刻な発育不足で微熱続き。二人ともガリガリに。

携帯電話も赤ん坊に良くないからと別の階に離して置く。

なんとかせねばと焦る夫、心配する姑、役に立たない行政。

はじめは物がたくさんあった部屋が、いつの間にか完璧に整理整頓されていることに気付く。
冷蔵庫にベタベタ貼ってあったものが殆ど剥がされ、今はマグネットが整列させられてあるだけなど、細かい演出が好みだった。

なぜ、が残る。
最初はみんな普通で、どちらかと言えばやや大雑把なぐらいだった。二人の出会いなんて、くさいトイレだ。それがどうして。
人は誰でも急にこんな事態に陥る可能性がある、ということだろうか。こういう人を見て安易に馬鹿にしないよう気をつけたい。
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