電気羊

ドローン・オブ・ウォーの電気羊のレビュー・感想・評価

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)
3.5
これからの戦争を暗示させるかのような作品。
かつて空軍のエースパイロットだった主人公は、現在は空軍のドローン戦闘機による、タリバンへのミサイル攻撃を担当していた。
だが、それは実際に現地で戦闘機を操縦して敵と戦う戦争と違い、ただドローンのカメラからミサイルスイッチを押すだけのテレビゲームのような人間性を排除したものだった。
軍の上層部は高価な戦闘機を必要とせず、アメリカ軍人も死なないこのドローン戦を素晴らしいものと考えていたが、現場でドローンを操縦する担当軍人は、その人間性の無さに精神的に病んでいく。
軍人の精神状態は悪化、ついには妻にもそのいら立ちが爆発し暴力的な威嚇行為をおこなってしまう。酒におぼれ正常なはんだが出来なくなった軍人は、妻に離婚される。
また以前からタリバンをドローンで監視していたときに偶然、女性がタリバン兵士にレイプされているのを目撃し、ドローンで私的にタリバン兵士へのミサイルでの個人攻撃を行う軍規違反を犯してしまう。
もはや軍にも居場所を失った軍人は、軍の身柄拘束から逃れ妻と復縁するため妻の地元へと車で急ぐのであった。
うーむ。これもなかなかのバッドエンドでした。
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