「リュック・ベッソン、中の人が途中で入れ替わってる説」と同じくらい、「アンドリュー・ニコル、実は二人いる説」を支持する映画ファンは多いと思う(2つとも言い出したのは5分前の俺)。
この「ドローン・オブ・ウォー」は、才能がある側のアンドリュー・ニコルが監督。ドローン空爆がリアルになった時代。軍に務めるお父さんは、朝、家から出勤して、中東を爆撃し、夜、マイホームパパとして子供の世話をする。タイラーレイクが原始人にしか見えなくなるこの近未来(いまも?)は、とても恐ろしく、自宅勤務が当たり前となった今では、子供の前で地球の裏側の人を殺しているお父さんもいるのかもしれない。
良い映画は時代を先取りするが、コロナで生活様式の一変した今でこそ観るべき作品。
そして、もうひとりのアンドリュー・ニコルがやってる作品では、特に「ザ・ホスト」がFilmarksのスコアをドローンで爆撃したいくらいに酷い映画なので、観ないようにしましょう。