このレビューはネタバレを含みます
似たようなレビューが多くて安心したのですが、私も「高慢と偏見」は原作、映画共に未視聴です。
が、面白かった!
何とでも融合する懐深いゾンビ映画ですが、ついにイギリスの恋愛小説と融合。
イメージとしては、「イギリスが舞台で貴族が主人公のゾンビ物」ではなく、「高慢と偏見にゾンビのエッセンスを加えて再構築した」といった感じで、ゾンビ成分が薄いんですよね。
ここを許容出来ない生粋のゾンビファンにはキツイ映画だったかなと。
私などは雑食も雑食ですので、恋愛あり格闘ありでテンポのよい映画に、大好きなゾンビが時々出てくるという作りに満足。
頭を吹き飛ばされるゾンビの、頭部の吹き飛び方が毎回同じなのは手抜きにも見えましたが、あまり血生臭くてもいけないんでしょうね。
貴族の恋愛は家柄や財産も大切なようで、美人姉妹たちもあれやこれやと微笑ましく頑張ります。
ゾンビ対策としては、金持ちは京都で武術を、貧しい人は中国でカンフーを習うそう。
なんだその設定(笑)
こういう馬鹿な設定がないとゾンビじゃないわ。
美人姉妹も少林寺拳法の達人で、バサバサゾンビを斬り倒します。
まぁ、あとは家族愛あり姉妹愛あり恋愛ありカンフーありうざい神父ありと面白かった。
そこにゾンビが軽く加わるだけ。
あ、ゾンビ物として新しかったのは、「豚の脳なら食べさせても凶暴化しない」という設定。
バタリアンよろしく脳を食べる設定なのも好感が持てたし、ドーンオブザデッドを思わせるゾンビの手まみれも再現。
ゾンビ物として押さえる所は押さえてるのかなと。
ただし、ゾンビに明確なリーダーがいる事や、気合いでゾンビ化を防げる事はゾンビ映画としては禁じ手。
ゾンビ映画としては許容し難いので、やっぱり「ゾンビの出るエンタメ」というのが楽しい見方だと思う。