タコ社長

おやじ男優Zのタコ社長のレビュー・感想・評価

おやじ男優Z(2013年製作の映画)
4.0
B級映画の名作です。いや、名作です。

何がB級かって、それはAVというコンテンツのもつ社会性です。

でもニューシネマパラダイスのラストシーンだって、ありゃAVの切抜きだ。

A級もB級もZ級も…そんなランクどうでもいい。

人が見ないでいるだけで、世間には色々な事がある。人が生きて行くために真面目にやることに、優劣があるのはおかしい。

清々しい人生訓です。


追記
自分のこれまでの映画の評価と比較するのはあまり意味がない。スコアの小数点はその時の気分による事が多い。今日は午前中参考書片手に日比谷文化図書館に行ったのに、席がなくて、ふてくされて帰って来て、部屋で朝入れたコーヒーをすすりながら、さして期待もせず見始めたわけだ。ところが、どうだ。まともな映画じゃないか。新橋のビル群から帰ってきた後に、まるで京都みなみ会館や名古屋シネマテークで午後からの作品を見るような、この懐かしい雰囲気…僕のふてくされた午後は、学生時代の場末映画館の帰りの馴染みある生活じみた穏やかな夕方にワープした。これが、この映画のスコアになった。