くるみ

君が生きた証のくるみのレビュー・感想・評価

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.2
よく考えたら色々と伏線はあったのに全く気づかず、かなり衝撃を受けた作品です。
エンディングのその後が気になってしまい、結局3日くらいずっとサム(主人公)のことを考えていました。
そのくらい引きずりました。

サムを演じるビリー・クラダップの哀愁を帯びた歌声が素晴らしくて、亡くした息子への想いがとても伝わってきます。
サントラがほしいくらい、どの曲も本当に素敵。

一方、サムの音楽に惚れ込み、一緒に音楽をやろうと熱心に勧誘する若者クエンティンをアントン・イェルチンが好演しています。
若くして亡くなられたのが本当に本当に残念な俳優さん。
この作品がイェルチンが生きた証のひとつだと思うと、途端にタイトルが輝きを帯び始める気がする…
珍しく的を得た邦題だと思いました。
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サムにとってクエンティンは親友であり息子のような存在で、クエンティンにとってのサムも親友であり父親のような存在だったんだろう。
それは彼らの関係性が変わったとしてもこの先もきっと変わることのない宝物のような出会いだったと信じたい。
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