千年女優

グランド・イリュージョン 見破られたトリックの千年女優のレビュー・感想・評価

2.5
凄腕のマジシャン四人で構成されるグループで、ネタばらし師サディアスを術中にはめて以来秘密結社「アイ」からの指示を待つフォー・ホースメン。しびれを切らした頃にFBI捜査官ディランから新興IT企業オクタ社の不正暴露の遂行を命じられた彼らが、天才エンジニアの妨害に苦しめられながら計画を実行する様を描いたケイパー映画です。

『トランスフォーマー』シリーズを手掛けたアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーがプロデュースするマジシャンケイパーシリーズ第二弾で、新たに監督に迎えたジョン・M・チュウが人気のあった続投キャストを盛り立てるも評価は右肩下がり。それでも興行収入は三億ドル超を維持して面目を保ち、シリーズ継続の目を残しました。

ケイパー✕イリュージョンの良いとこ取りを目指してマジック不発だった前作を経て「追う側」から「盗む側」へ視点を変えてケイパー色を強めますが、これにより手品の必要性は薄まって結局イージーなどんでん返しに頼ります。総じて元の木阿弥ですが、話運びの肝である万能の「メンタリズム」にかかりにいけば楽しめるかもな一作です。
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