プリンス

バイオレンス・マウンテン 凌辱の山のプリンスのレビュー・感想・評価

3.9
暗闇の中でトントンと階段を降りて行って、あと一段のつもりが膝カックン!みたいな事、ありますよね?今回の作品が正にソレ。こじつけてみました。今日もどうにかレビュー致します。プリンスです。
女の尻でアルバトロスとゆう場合、無条件に購入する訳であります。サブタイトル、恥辱の山ですよ。こんなモノを流通させる訳にいきません。しかし、これは暗闇のあと一段でありました。
誰もが期待する内容とはかけ離れておる訳であります。
アルプス一万尺で、両親と姉弟の四人で暮らすある一家。この暮らし振りがまあ凄い。どこだか知りませんけどね、こんな生活スタイルあるのかしら?脱サラIターンとは訳が違います。多分、ベジタリアンですよ。そんな、俗世界とはかけ離れた一家に色々な事件が襲いかかる訳であります。、、。父親が死に、娘が大きくなり、母親が死に、、、。一応ですね、山暮らしとは言え、麓には村があって多少の文明もある訳です。そんな麓の村で男達に目をつけられた、娘さん。何しろ山暮らしで天真爛漫ですからね。全裸でスイスイ〜っと、沼で水浴び中にレイプされてしまう訳です。地元なのに!(笑)これがきっかけとなりまして、村のチンピラが姉弟の家に押しかけるようになるんですね。さて、ここから後半戦。
ブチ切れた娘さんの反撃が、、と、言いたいのですが、ただただ絶景の中を幼い弟と逃げ回るだけ。そう。とにかく絶景!世界遺産、マイナスイオンでございます。そして、びっくりする程セリフがない。私なら、家族も村人も基本的に陰気臭くて耐えられませんから。ほぼほぼ喋りませんから、登場人物の名前も一切設定ございません。レイプ主犯格の男もなんだか複雑な表情で意味深、村の顔役的なおっさんもとにかく意味深。
なんとなーく、最後に色々とわかるようなわからないような。基本的にやはり、山の人達は喋りませんので表情で察して下さい。私が思うに、どうにもこうにも哀愁漂う悲しいお話でありました。私はコレ、嫌いではございません。モノ好きな人は観てみて損はないでしょう。
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