たき

起終点駅 ターミナルのたきのレビュー・感想・評価

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.5
ばっさー目当てで観ました。

なんというか。アバンタイトルがですね、最悪なんですよ。
女が死ぬ理由も、男が逃げる理由も、古き良き昭和の察しと思いやりにおんぶに抱っこな独りよがりな作劇で(でもやっぱあの主観映像にはエモさを感じざるをえない)、これって劇場公開なんですよね? 五輪真弓とかが主題歌歌ってそうなサスペンスとかでなく?

どうしようかと途方に暮れたその矢先、ばっさー登場あたりから一変します。
しかもよもやよもやのそうくるか。ありそうであまりなかったドストライクの展開が待っていたのでありました。

生きていればひとは罪を犯す。
けど生きていればより美味しいものも食べたくなるだろうし、愛する息子の結婚をお祝いしたくもなるだろうし、なによりばっさーのあられもない姿に欲情したりもするだろうさ。にんげんだもの。

でもそれでいい。
生きていれば、償えない罪なんてない。
生きていれば、いつか必ず赦される日もくるって。信じてもいいんじゃないかと思わせる。
よいおはなしでした。

尾野真千子が、尾野真千子史上最もエロい尾野真千子。
けどあまりにバックボーンが描かれてないので、ただのメンヘラ扱いなのですよね。それはそれでアリではあるのですけれど。原作ではもうちょい掘り下げられたりしてるんだろうか。

ともあれなんだかんだゆってばっさーがとにかくほぼ全編に渡っておみ足むき出しにして立ち回っちゃったりしてくれちゃってるのでほぼほぼ内容があたまに入ってこなかったりするわけですが。←脚ふぇちもたいがいにしろ。
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