人工知能との恋、と聞くと、もはや条件反射的に、ようはひとのこころの定義とは、を語ってくるわけですよね、そうですよね。と半ば条件反射で思い込んでいたのですが、まさかのそうくるんだ、という展開でした。想定外でした。
描きたかったのは、あくまでvs夢物語なのですな。
到底叶えられるものではない幻想として語られる夢物語。
そういったもののメタファーとしての人工知能との恋だったのですね。
まっすぐで、往生際が悪くて、それこそ荒唐無稽の極地のラスト。だけどこれでいい。夢をみるって、こういうのでいいんだよ。こういうのがいいんだよ。←こういうのでいいんだよおじさんとこういうのがいいんだよおじさんはややこしいのでダブルブッキングしないでください。
特筆すべきは森川葵の表情と斎藤工の声。
森川葵はもう、一人芝居だったのかどうかはわかんないけど、1フレームも逃したくないほど釘付けになりますな。表情の機微がすごい。
斎藤工は気づいてたはずだけど気づかなかった。ものすごいイケボですな。つくづく。第一声でわかったってことは俺のダメ絶対音感もまだまだ捨てたもんじゃないってことですな。←忘れ捨て去ってください速やかに。