ひでG

世界から猫が消えたならのひでGのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
2.7
好きな方ごめんなさい。かなり辛口コメントになりますm(_ _)m

例えると「サイゼのビザ」みたいな映画。
とっても薄ーい感動作品です。

あと一日しか生きられなかったら、って設定だけで、感動が広がるのかって、問題をはらんでいる?作品でもあります。

この映画の薄さについていくつか話します。

①先が完全に読めてしまうこと
状況や心情のセリフによる説明は、まあ仕方ないにしろ、その説明が、観客としては「もうとっくに気が付いていたよ、」ていう「後追いの説明」になってしまっている。だからかなり白けてしまう。
「君は僕自身だったのか?!」
そりゃ、見れば分かるっしょ!

最初に消されたものが出てきてから、
「はい、はい、次はあれね、」
「あれは多分消せないんだろう」
「寡黙なあの人が何か感動的なことやるんだろう」

全てが読み通りに進みます。

②起承転結がないこと
「人生は素晴らしい」「人は人のとつながりの中で生きている」みたいな、かなり普遍的なテーマなんだろうけど、
だからこそ、物語そのものに、起承転結が欲しいところ。
山場【いわば、泣かしどころ】は、一つか二つでいいはず。

でも、本作は多くのエピソードで泣かそうと【結】にしたがり、肝心の作品そのものの【結】がぼやけてしまった。

音楽も静かで感動っぽい曲を何度も流すから、肝心の親子のシーンとかには、もう聴き慣れてしまったり、山盛りにすればいいってもんじゃない!

③出演者が泣き過ぎ
突然死ぬからって、友達も本人も元カノも泣き過ぎです。

特に宮崎あおいの外国での涙には、見ていてもキョトンとなってしまった。って言うか、あの外国でのエピソードはカットしてもいいよね。

出ているメンバーは、そこそこなのに、ほとんどその力を発揮させずに終わった。

サイゼのビザも時には美味しいけどね
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