好きな方ごめんなさい。かなり辛口コメントになりますm(_ _)m
例えると「サイゼのビザ」みたいな映画。
とっても薄ーい感動作品です。
あと一日しか生きられなかったら、って設定だけで、感動が広がるのかって、問題をはらんでいる?作品でもあります。
この映画の薄さについていくつか話します。
①先が完全に読めてしまうこと
状況や心情のセリフによる説明は、まあ仕方ないにしろ、その説明が、観客としては「もうとっくに気が付いていたよ、」ていう「後追いの説明」になってしまっている。だからかなり白けてしまう。
「君は僕自身だったのか?!」
そりゃ、見れば分かるっしょ!
最初に消されたものが出てきてから、
「はい、はい、次はあれね、」
「あれは多分消せないんだろう」
「寡黙なあの人が何か感動的なことやるんだろう」
全てが読み通りに進みます。
②起承転結がないこと
「人生は素晴らしい」「人は人のとつながりの中で生きている」みたいな、かなり普遍的なテーマなんだろうけど、
だからこそ、物語そのものに、起承転結が欲しいところ。
山場【いわば、泣かしどころ】は、一つか二つでいいはず。
でも、本作は多くのエピソードで泣かそうと【結】にしたがり、肝心の作品そのものの【結】がぼやけてしまった。
音楽も静かで感動っぽい曲を何度も流すから、肝心の親子のシーンとかには、もう聴き慣れてしまったり、山盛りにすればいいってもんじゃない!
③出演者が泣き過ぎ
突然死ぬからって、友達も本人も元カノも泣き過ぎです。
特に宮崎あおいの外国での涙には、見ていてもキョトンとなってしまった。って言うか、あの外国でのエピソードはカットしてもいいよね。
出ているメンバーは、そこそこなのに、ほとんどその力を発揮させずに終わった。
サイゼのビザも時には美味しいけどね