ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの凸凹コンビによるコミカルなバディ・ムービー。
2011年の「ドライヴ」辺りから完全にクールな男前路線専門になってしまったゴズリングが、今回はとぼけた私立探偵役で新境地を披露。ヤクザなラッセル・クロウとの掛け合いも絶妙で、これはなかなかの収穫だ。
'77年のLAが舞台という事で、作品全体のトーンは'70年代のアクション映画風。音楽は当時人気だったLalo Schifrin(燃えよドラゴンやスパイ大作戦が有名)辺りのテイストに近く、これがまた良い味を出している。前半のパーティーのシーンでは"September"を演奏するEarth,Wind & Fire本人が特別出演？と思ったら、どうやらソックリさんらしい。他に、当時を思わせるギラギラしたお色気シーンもあって、ダサ格好良さ炸裂！
ストーリー的にもう少しシンプルに出来なかっただろうか？等、若干のツッコミ所があるものの、最近の映画では珍しいゆるーい雰囲気が大きな魅力。これ、シリーズ化しても良いんじゃないかな？
