ルイまる子

おみおくりの作法のルイまる子のレビュー・感想・評価

おみおくりの作法(2013年製作の映画)
4.9
第81回アカデミー賞外国語映画賞「おくりびと」の英国版ともういうべきこの映画、地味だが深く心を打つ。ジョン・メイみたいな人が沢山いるんでしょうかイギリスには。もしそうなら、とても親近感を持ちます。それにジョンメイが最後探し当てた死者の娘さんもとってもシャイで真面目な日本人に近い女性でした。あれは、まるで日本人でしょう。。。イギリスってそんな所だったんだ。今まで知りませんでした。

死者に対する誠実で丁寧で全てにきめ細かい姿勢は感動的。でも、ジョン・メイはそうするなと言われても出来ない位丁寧に仕事を行っています。アルバムを作っては時々それを見て、孤独死した人達の人生について思いを馳せる。あんな人居てくれたら皆感謝してもし切れませんよね。

【ネタバレあり】

ちゃんとホームレスの方々とも同じ目線で死者を弔い、話を共有していた。買って来てくれと言われたウイスキーを(しかも上物で大ビンを選んでいた!ジョン・メイは真から誠実な人だ!)階段で思い出話を丁寧に聞き、勧められた薬?も普通の風邪薬系の薬だと思っている、しかしお腹がすいてるからと真っ当な理由で断り、ウイスキーは遠慮がちに飲んだものの咳き込んだり(笑)あんなにピュアなジョン・メイを好きにならない人はいないでしょう。電車の中でこぼれた食べカスもちゃんとまとめて紙コップに入れていた。最後、彼女の飼っていた犬と同じ犬(ドーベルマンだったか?)の絵柄のマグと自分に似た?ブルドックのマグを二つ並べて買っていた。あんなにいい人が最後。。。ああああああ、これ以上は言うまい。

心に染みるよい映画でした。
ルイまる子

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