NAO141

セッションのNAO141のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.0
〈狂気のラスト9分19秒〉

す、、凄すぎるラスト。
か、、格好良すぎるラスト。
(痺れる)

歌うの好き♪聴くの好き♪
でも演奏は無理な自分…笑
「17小節の4拍目」??
「4分音符が215」??
まったくわからん…そんな自分でもラストの狂気(凄さ)は凡人レベルとして理解出来た、と思える程圧巻だったなぁ。

監督はデイミアン・チャゼル。本作の後、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』で史上最年少32歳にて監督賞を受賞した方だ(第89回アカデミー賞)。本作はチャゼル監督が高校生の頃に所属した強豪ジャズバンドで実際に厳しい指導を受け、監督自身が「怖い思いをした」という経験が脚本に反映されているようだ。こんな指導者…さすがに嫌だな…苦笑。
とにかく生徒をボコボコにしてくる。
チョーク投げる感覚で椅子投げる。
〈1・2・3・4(ビンタ)〉でリズム取る。
嫌だ!怖い!、、が、なぜか嫌いではない(不思議)笑。こういう指導者はもちろん嫌だ!けれど、なぜか闘いたくなる自分がどこかにいる(ザワザワ)。が、楽譜がわからない自分は常に〈1・2・3・4(ビンタ)〉を喰らうことだろう笑笑。
中学生の時、音楽で強烈な先生がいた事を思い出した。めちゃくちゃ厳しい先生。けれど、その先生と共にクラスが合唱コンクールで優勝した!あの時の一体感をふと思い出した。本作のラストもどこか指導者と生徒の闘いと一体感を感じる。いや~震えたなぁ~痺れたなぁ~。

鬼指導者フレッチャーを演じるのはJ・K・シモンズ。サム・ライミ版『スパイダーマン』でビューグル(新聞社)の名編集長J・ジョナ・ジェイムソン(通称:J・J・J)を演じている方。この人、本当に怖そうだなぁ~笑。その鬼教師の罵倒に耐える天才ドラマーを熱演するのは『トップガン マーベリック』に出演したマイルス・テラー(ルースター役)。
107分の作品で登場人物も少なく、ただひたすら指導者と生徒の〈極みを目指す闘い〉を描く。情熱と狂気は紙一重。
スポーツの世界と同じくらい音楽の世界も激しい競争や野心があるのだなぁ~。

作品に魅せられた自分だが、それとは別に改めてジャズが好きということを再認識。さ、観た後は聴こう♪ジャズを♪♪
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