GreenT

セッションのGreenTのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.5
この先生、サイコー!!セリフめちゃくちゃ面白い。まあ、怒鳴られている当人はたまったもんじゃありませんが、ハタで聞いている分には面白い!

Motherfucker!
Cocksuckers!!
Limp-dick, sour-note, flatter-than-their-girlfriends, flexible-tempo dipshits!!

こんなにテンコ盛りなのもあんまりない!

先生が怒るシーン全部笑えるけど、ドラマー3人が1人も「俺のテンポ」で叩けないでブチ切れているところが一番笑った。

私はこの先生の教育方針は賛成ですね。19、20歳の子なんてすぐいい気になったり、女の子だのパーティだのって気が散ることも多い中、音楽に集中させるためにはこのくらいやっていいんじゃないの。

こういうやり方でノイローゼみたいになって自殺してしまう人もいる。でも、この学校に来て、音楽で秀でたいと思っている人は、ノイローゼになって自殺したとしても、自分の思ったようなプレイができるようになることが大事なんだもん。アンドリューだって言ってたじゃん。何も成し遂げないで90まで生きてもしょうがない、何がしかのモノになって30歳でODで死んだほうがマシって。そういう人の集まりなんだと思いますよ、こういう世界は。それについて行けないなら、早めに方向転換した方がいいんだもん、この年齢でガンガンやられた方がいいのよ。

この先生は、すごいやな奴だけど、生徒をはべらせたり、パシリみたいに使ったりしないじゃん。だから、真摯にすごいプレイヤーを生み出したいと思っていたと思うけど、でも、音楽の先生やってる人って、自分はすごいプレイヤーじゃないからね。だって、そうなら先生やってないもん。だから先生自体に深い闇があり、それを生徒にぶつけている人もいると思うけど。

ただ、生徒を次のレベルに引き上げるために追い詰めるのが、いつの間にか生徒たちの運命は自分が決められるんだ、みたいな、自分を「神」のように思ってしまってないかどうか、どっちなんだろう?ってずーっと思いながら見ていたのですが・・・・

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