ちくわ

アイアン・ソルジャーのちくわのネタバレレビュー・内容・結末

アイアン・ソルジャー(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

メジャーな作品ではないが、軍人にかかわらず、天職なんだと仕事に誇りを持っている女性の生き方を落ち着いたテンポで描いた佳作。

国のために軍人として、愛する者から離れ、そして命までも投げ打ってくれる人ってそれこそ国の財産であって、尊重しなければいけない存在なはず。
そんな人達に国側が、家族か仕事を選ばせるなんてあっちゃいけないよ、結局選択肢はないしね。
軍人が必要だというなら、この辺の解決策を国が提案できれば成り手だって多少は増えるだろうと思うのだけれど。
本来、国より自分の子供を選んだ選択は誰にも責められるはずがない、愛国心とは別次元の話だ。
けれど兵士自身が自己嫌悪に陥ってしまう思考にしてしまうのが戦争なのだ。
そして、男性の軍人もギリギリの精神状態だということ。
ブッチャーのエピソードはよかった。
あそこでマギーが悔しくて叫びを上げた後、真顔で上官に連絡するあの責任感の強さよ。

序盤、子供を引き取った後の子の態度、母親にはかなりキツい。
それに対して母親が、良い母親を演じようとしても出来ない姿がリアリティがあった。
軍人として自分はこんなとこで懐かない子供といるべきなのか、いやそんな考えは母親失格だ、みたいな葛藤が見えた。

の割にはw子供の懐きが意外と早く、彼氏の存在は子供とママの橋渡し的相手な感じが否めなく、安易に恋愛を入れなくても良かったかなと。
なんだかしっかりエロも入ってたけど、そこにもう少し子供との関係を見せていたら最後泣けたんじゃないかね。
映画としてはメリハリがあまりなかったのが残念だったかな。
ちくわ

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